石鎚国定公園指定60周年を迎えた1日、記念シンポジウムが愛媛県松山市上野町の県生涯学習センターで開かれ、集まった約370人が講演や座談会を通して魅力を再確認した。11月1日を「えひめ石鎚の日」と定め、自然を語り伝えていくとの宣言もあった。
雑誌「山と渓谷」元編集長の萩原浩司さんと、日本南極地域観測隊員だった阿部幹雄さん(松山市出身)が講演。前日に石鎚山に登った萩原さんは「霧の中でコケの緑が美しかった。石鎚山は山としての品格、歴史、個性を兼ね備え、人々から親しまれている」と述べた。阿部さんは初めて石鎚山に登ってから半世紀の山や自然との関わり方について語った。